クラスタ LabVIEW

LabVIEW基本講座4-3

LabVIEWのクラスタ (cluster) について説明します。クラスタは異なるデータタイプを組み合わせて1つの集合体として使用することができます。
LabVIEWのクラスタは、C言語などのプログラミン言語のデータ構造体と似た扱いができます。
クラスタを使用すると複数の関連データ要素を1つにグループ化できるため、配線の複雑さを軽減できコネクタ端子の数も減らすことができます。

LabVIEWクラスタ

クラスタの作成

VIでクラスタを作成する方法を説明します。
LabVIEWのクラスタでは数値、ブール、文字列、配列などで作成することができます。

フロントパネル

VIのフロントパネルのパレットから「データコンテナ」→「クラスタ」を選択してください。
空のクラスタが作成されます。空のクラスタにデータ(要素)となる数値、ブール、文字列、配列などをドラック&ドロップするとクラスタが作成されます。

LabVIEWクラスタ

クラスタのサイズ調整について
クラスタは、その大きさをマウスでドラッグすることにより調整することができます。
また、クラスタの枠上でマウスを右クリック→「自動サイズ調整」を選択すると、クラスタの要素に合わせたサイズになります。

ブロックダイアグラム

VIのブロックダイアグラムから「クラスタ」→「クラスタ定数」を選択してください。
空のクラスタ定数が作成されます。空のクラスタにデータ(要素)となる数値、ブール、文字列、配列などの定数をドラック&ドロップするとクラスタが作成されます。

LabVIEWクラスタ ブロックダイアグラム

クラスタ関数バンドル

LabVIEWには、クラスタをプログラムで扱うための便利な関数が多数用意されています。
今回はバンドル関数について説明します。

クラスタ関数バンドル

バンドル

バンドルに要素を繋ぐと繋いだ要素でクラスタを作成します。

バンドル

バンドル解除

バンドル解除にクラスタを繋ぐとクラスタの要素を個別に出力します。

バンドル解除

出力される要素の順番はクラスタの順位と同じです。

名前でバンドル

名前でバンドルでは、上部につなげたクラスタ要素の名前(ラべル)で更新する要素を指定できます。

例:クラスタ(ブール,数値,文字列)の内、ブールをTrue、文字列にLabVIEWを入力。

名前をつけてバンドル

名前でバンドルは表示の順番を選択、更新しない要素を非表示にすることができます。

名前でバンドル解除

名前でバンドル解除では、繋げたクラスタを要素の名前(ラべル)を指定して出力することができます。

例:クラスタ(ブール,数値,文字列)の内、数値とブールを出力。

名前でバンドル解除

名前でバンドル解除では要素に名前(ラベル)を付けていないと使用できないので、ラベルを付けてから使用しましょう。

クラスタ要素の順位

クラスタ要素の順位は、クラスタに入れた順番で自動的に割り当てられます。クラスタ順位はブロックダイアグラムでのバンドル解除関数の端子として表示される順位を決定します。

クラスタ順位の並べ替え

クラスタ要素の順位を並び替えるには、クラスタ枠を右クリック→「クラスタ内の制御器の並べ替え」を選択して、クラスタ順位編集モードにします。

クラスタ順位並び替え

クラスタ順位編集モードでは、要素上の黒いボックスに変更後の順位を示し、白いボックス内の数字は変更後の現在を表示します。

クラスタ順位入れ替え

クラスタ順位編集モードのメニューでは確認ボタンで設定を更新、キャンセルボタンで更新しないで編集モードを終了します。
順位欄で設定する順位を指定します。順位は0から始まります。

クラスタ順位メニュー

順位を設定して、クラスタ内の要素をクリックすると順位が設定されます。
設定する順位と同じ数値の要素がある場合、順位が入れ替わります。

例:順位0をで数値をクリック。数値が順位0になり、ブールが順位1になります。

クラスタ並び替え

順位を設定して確認ボタンをクリックすると順位が変わり、バンドル解除での順番も変わります。

クラスタ並び替え実行
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