NI MAX VISAテストパネル画面

LabVIEW基本講座 ハードウェア編12

NI MAX(Measurement and Automation Explorer)のVISAテストパネル画面について説明します。
VISAテストパネル画面では、PCに接続した計測デバイスの通信制御を行うことができます。本ページでは、VISAテストパネルの画面の一覧を掲載しています。VISA通信を行う前に、テストパネルにどのようなに機能があるのか参考にしてください。

シンプルに機器との通信をするならば、Settings画面とBasic I/O画面のみの操作で動作確認は可能です。
本ページは、VISAテストパネルを使用する上での知識として一覧してください。

VISAとは

​VISA(Virtual Instrument Software Architecture)は、​LabVIEWなど、​NI​の​アプリケーション​開発​環境​で​計測​器​を​制御​する​​API​です。
​NI-VISAは、I/​O​規格​に​準拠​した​NI​の​計測​器​ドライバ​​で、GPIB、​VXI、​PXI、​シリアル​(RS232/​RS485)、​Ethernet/​LXI、​USB​インタフェース​など​の​計測​システム​における​構成、​プログラミング、​および​トラブル​シューティング​を​行う​ため​の​標準​規格​です。

NI VISA ドライバダウンロードページ

NI社サイト https://www.ni.com/ja-jp/support/downloads/drivers/download.ni-visa.html

NI MAXで、VISAテストパネルを使用するにはNI VISAがインストールされている必要があります。
ダウンロードしたexeファイルを実行します。表示されるインストール画面に従って「次へ」ボタンをクリックしていくとインストールできます。
NI VISAをインストールするとNI MAXもインストールされます。

VISAテストパネル画面

NI MAXの「デバイスとインターフェース」で表示された計測器を右クリック→「VISAテストパネルを開く」または、上部メニューバーの「VISAテストパネルを開く」を選択すると接続されている計測器のテストパネル画面が表示されます。

VISAテストパネル

Configuration

ハードウェアの構成を表示、通信の設定を行います。接続したインターフェイスに応じた画面が表示されます。
USB、シリアル(RS232C)、GPIB、TCP/IP(LAN)のConfiguration画面を紹介します。

Configuration USB接続

USB Setting

USB接続している機器情報を表示します。

USBSetting

I/O Setting

通信の設定を行います。通信タイムアウト値、プロトコル、終端端子の設定を入力します。

usb iosetting

View Attributes

USB通信の属性値を表示します。

usb view attributes

Configuration シリアル接続(RS232C)

Sirial Settings

シリアル通信の設定値を入力します。ボーレート、データビット、ストップビット、パリティを設定します。

serial settings

Flow Control Settings

フロー制御 の設定値を入力します。

Flow Control Settings

I/O Setting

通信の設定を行います。通信タイムアウト値、プロトコル、終端端子の設定を入力します。

rs232 io setting

View Attributes

シリアル通信の属性値を表示します。

rs232-viewattributes

Configuration GPIB接続

GPIB Settings

GPIB通信の設定値を入力します。

gpib setting

I/O Setting

通信の設定を行います。通信タイムアウト値、プロトコル、終端端子の設定を入力します。

gpib-iosettings

View Attributes

GPIB通信の属性値を表示します。

gpib-viewattributes

Configuration TCP/IP接続(LAN)

TCP/IP Setting

LAN接続している機器情報を表示します。TCP/IP通信の設定値を入力します。

tcpip setting

I/O Setting

通信の設定を行います。通信タイムアウト値、プロトコル、終端端子の設定を入力します。

lan-iosettings

View Attributes

TCP/IP通信の属性値を表示します。

lan-viewattributes

Input/Output

受信/送信の設定、実行を行います。

Basic I/O

接続した機器に入力したコマンドの送信と機器からの受信を実行します。通信結果を画面に表示します。

Basic I/O

Line Control

REN(Remote Enable)Lineのアサート(実行時のチェック)設定を行います。

line control

USB Control

USBコントロールリクエストを実行します。
USB通信の場合のみ表示されます。

USB Control

Advanced

高度な通信制御を設定します。

Locks

アクセス制限を設定します。排他ロック(占有ロック)、共有ロック、ロックの解除、タイムアウトを入力します。

Locks

Events

イベントの設定入力とイベント履歴を表示します。

Events

Triggers

トリガのプロトコル設定、トリガの送信を実行します。

Triggers

機器とのコマンド送信/受信は、Settings画面で通信設定した後、Basic I/O画面でコマンドを入力すれば機器との通信が可能です。テストパネルを使ったコマンド送信/受信は次章で紹介します。

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