LabVIEW 計測器ドライバ インストール

LabVIEW基本講座 ハードウェア編15

LabVIEW計測器ドライバのインストール方法について説明します。
LabVIEW計測器ドライバは、特定の計測器のLabVIEWプログラミングで使用できるVI関数になります。計測器メーカーやサードパーティーがLabVIEW用の計測器ドライバVIを提供している場合、インストールすることでLabVIEW環境で使用できるようになります。

LabVIEW計測器ドライバのインストール方法

LabVIEW計測器ドライバをインストールする方法は複数あります。今回は4通りの方法を紹介します。

  1. 計測器ドライバファインダ
  2. NIパッケージマネージャー
  3. NI 計測ドライバネットワーク
  4. メーカーWEBサイトからダウンロード

本ページでは、キーサイト・テクノロジー(アジレント・テクノロジー)のデジタル・マルチメータ34461Aの計測器ドライバを例に説明しています。

1.計測器ドライバファインダ

NI計測器ドライバファインダは、計測器ドライバを検索してインストールすることができるアプリケーションです。
計測器ドライバファインダを起動するには、LabVIEWの画面メニューから「ツール」→「計測」→「計測器ドライバを検索」をを選択します。

計測器ドライバを検索

または、NI MAXの「デバイスとインタフェース」で計測器を選択して、「計測器ドライバの検索とダウンロード」の「参照」ボタンをクリックします。

計測器ドライバの検索とダウンロード

計測器をスキャン

計測器ドライバファインダ画面で計測器をスキャンボタンをクリックするとPCに接続されている計測器を表示します。

計測器をスキャン

製造元、追加キーワード

表示された「接続された計測器」をダブルクリックすると製造元、追加キーワードにクリックした計測器の製造元と型番が入力されます。

製造元、追加キーワード

または、製造元をリストから選択します。追加キーワードに入力したキーワードで検索を絞り込めますが、入力しなくても検索は実行可能です。

製造元をリストから選択

検索

検索ボタンをクリックすると、検索が実行され、該当する計測器ドライバが表示されます。

検索

ログイン

計測器ドライバをインストールするには、NIアカウントが必要になります。
NIアカウントでログインします。アカウントがない場合はアカウント作成画面が表示されます。ログイン済みの場合は、この画面は表示されません。

ログイン

インストール

ログインした状態でインストールボタンをクリックすると計測器ドライバのインストールが実行されます。

インストール

2.NIパッケージマネージャー

NIパッケージ​マネージャ​は、​NI​ソフトウェア​の​インストール、​アップ​グレード、​管理をするソフトウェアです。
パッケージ​マネージャのインストールは、 LabVIEWのインストーラに付属されています。
また、NIサイトからダウンロードできます。
https://www.ni.com/ja-jp/support/downloads/software-products/download.package-manager.html

Windowsスタートメニューから「National Instruments」→「NIパッケージ​マネージャ」で起動します。

NIパッケージマネージャー

検索

「製品を参照」→「ドライバ」の画面にて、検索欄にキーワードを入力して検索すると関連するドライバが表示されます。
今回は、計測器の型番である「34461A」と入力します。

「Keysight AG3446X LabVIEWプラグアンドプレイ(プロジェクトスタイル)」が該当の計測器ドライバとなります。

検索

ドライバ選択

表示されたドライバ「Keysight AG3446X LabVIEWプラグアンドプレイ(プロジェクトスタイル)」をクリックすると、概要、詳細が表示されます。

ドライバ選択

インストール

インストールボタンをクリックすると計測器ドライバのインストール画面が表示されます。

インストール

「次へ」ボタンをクリックするとインストールが実行されます。

インストールが実行

3.NI 計測ドライバネットワーク

NI 計測ドライバネットワークは、NI社のWEBサイトで、​製​計測​器​と​通信​する​ドライバ​を​検索、​ダウンロード​する​こと​が​でき​ます。

https://www.ni.com/ja-jp/support/downloads/instrument-drivers.html

NI 計測ドライバネットワーク

計測器ドライバをインストールするには、NIアカウントが必要になります。

検索

検索欄にキーワードを入力して検索ボタンをクリックすると関連するドライバが表示されます。
今回は、計測器の型番である「34461A」と入力します。

検索

ドライバ選択

検索された「34461A」をクリックすると、「Keysight Technologies / Agilent Technologies 34461A」の画面が表示されます。

ADE:LabVIEW、Driver Type:Plug and Play(project-style)の「Go To Driver Page」ボタンをクリック

ドライバ選択

ダウンロード

使用するLabVIEWのバージョンに合った項目の「Download Driver Now」ボタンをクリックしてダウンロードを実行します。
計測器ドライバ「agilent_3446x_series.zip」がダウンロードされます。

ダウンロード

LabVIEWにインストール(手動)

LabVIEWは起動していない状態にして、「agilent_3446x_series.zip」から解凍した「Agilent 3446X Series」をLabVIEWをインストールしたフォルダにコピーします。

LabVIEW2021(32ビット)の場合、C:\Program Files (x86)\National Instruments\LabVIEW 2021\instr.lib

手動インストール

4.メーカーWEBサイトからダウンロード

計測器メーカーのWEBサイトで、LabVIEW計測器ドライバが掲載されている場合、メーカーWEBサイトからダウンロードして、使用できます。

キーサイト・テクノロジーのWEBサイトでは、NI 計測ドライバネットワークへのリンクが掲載されています。
https://www.keysight.com/jp/ja/lib/software-detail/driver/3446x-digital-multimeter-labview-instrument-drivers-from-ni-2354018.html

メーカーWEBサイトからダウンロード

計測器ドライバ 関数

インストールが成功するとLabVIEW環境でインストールした計測器ドライバを使用できます。
「Agilent 3446X」の場合、関数パレットの「計測器I/O」→「計測器ドライバ」→「Agilent 3446X」に表示されます。

計測器ドライバ 関数

計測器ドライバ「Agilent 3446X」の使用例は後のページで紹介します。

前ボタン
前の講座
トップボタン
LabVIEW基本講座TOP
次ボタン
次の講座