NI MAXテストパネル アナログ出力

LabVIEW基本講座 ハードウェア編5

NI MAX テストパネルのアナログ出力画面について説明します。
アナログ出力画面では、設定した電圧値のアナログ信号を出力することができます。
NI MAXの「デバイスとインターフェース」で表示されたNI USB-DAQを右クリック→「テストパネル」または、右メニューバーの「テストパネル」を選択して開かれるテストパネル画面で、「アナログ出力」のタブをクリックするとアナログ出力画面が表示されます。

アナログ出力

AOチャンネルから指定した電圧値のアナログ信号を出力します。

アナログ出力

1.チャンネル名

使用するDAQデバイスのAOチャンネルを選択します。クリックすると使用できるAOチャンネル一覧が表示されます。

AOチャンネル

チャンネルを複数選択

連続したチャンネルの場合は「:」(コロン)で開始チャンネルから終了チャンネルを入力します。
または、「,」(カンマ)で区切って、デバイス名を含めてチャンネル名を入力します。
例:AOチャンネル0と1を選択「Dev1/ao0:1」または「Dev1/ao0,: Dev1/ao1」

チャンネルを複数選択

2.モード

出力モードを選択します。

電圧DCDC(直流)電圧を出力します。
電圧正弦波の生成レート (Hz)と正弦波振幅により定義されるAC電圧を出力します。
電流DCDC(直流)電流を出力します。
電流正弦波の生成レート (Hz)と正弦波振幅により定義されるAC電流を出力します。

USB-6008では、電圧DCのみ対応しています。
正弦波振幅の項目は、正弦波の生成を選択した時、画面に表示されます。

3.転送メカニズム

データ転送方法を選択します。

ダイレクトメモリアクセス(DMA)CPUを介さずにデバイスとコンピュータメモリの間でデータを転送するメカニズムです。
割り込み要求(IRQ)CPUを利用してデータ転送要求に対応します。
プログラムI/Oバッファなしでコンピュータからデバイスに直接読み取り/書き込みを行うデータ転送メカニズムです。
USBバルクバッファを使用したメッセージベースのストリーミングメカニズムです

USB-6008ではデフォルトのUSBバルクのみ使用可能なため、他の転送メカニズムはグレー表示で選択できません。

4.最大出力範囲(V)

最大出力電圧(V)または電流範囲(A)を選択します。
USB-6008で設定できる最大値は+5Vです。

5.最小出力範囲(V)

最小出力電圧(V)または電流範囲(A)を選択します。
USB-6008で設定できる最小値は0Vです。

6.レート(Hz)

モードで「電圧正弦波の生成」「電流正弦波の生成」を選択した場合、正弦波の周波数を入力します。

7.出力値(V)

出力する電圧値(V)または電流値(A)を数値で入力します。

8.出力値スクロールバー

出力する電圧値(V)または電流値(A)をスクロールバーで設定します。
設定した値は「出力値」の値と連動します。

9.更新ボタン

出力する信号の電圧または電流の出力値を更新します。 更新ボタンを押すと、設定した出力値の信号を維持します。

10.停止ボタン

正弦波の出力を停止します。

アナログ出力測定

実際にNI MAXテストパネル アナログ出力画面で出力電圧を操作して、アナログ入力画面で測定を行います。

1.接続

(AI0+)と(AO0)、(AI0-)と(GND)を接続します。

アナログ出力

2.アナログ出力設定

アナログ出力画面で設定を行います。

アナログ出力設定

チャンネル名Dev1/ao0
最大入力範囲5
最小入力範囲0

3.アナログ入力開始

出力した電圧値を測定するために、アナログ入力画面で開始ボタンを押してアナログ入力測定を開始します。

アナログ入力
アナログ入力画面
チャンネル名Dev1/ai0
モードオンデマンド
入力構成差動
最大入力範囲6
最小入力範囲-1
アナログ入力設定

4.アナログ出力更新

アナログ出力画面で更新ボタンを押して出力する電圧値を更新します。

0V出力

0V出力
0V測定

アナログ入力画面では約0V(1.12mV)が測定されています。

3V出力

出力値(V)を3に変更して更新ボタンを押します。

3V出力
3V測定

アナログ入力画面で3Vが測定されています。

DAQデバイスのアナログ出力の電圧値は、NI MAXを終了しても0Vにはならず、更新した電圧値の信号を出力し続けます。
0Vに更新してからNI MAXを終了することをお奨めします

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