NI MAXテストパネル アナログ入力
LabVIEW基本講座 ハードウェア編4
NI MAX テストパネルのアナログ入力画面について説明します。
アナログ入力画面では、入力した信号の電圧値測定を行うことができます。
NI MAXの「デバイスとインターフェース」で表示されたNI USB-DAQを右クリック→「テストパネル」または、右メニューバーの「テストパネル」を選択すると接続されているNI USB-DAQのテスト画面が表示されます。
アナログ入力
AIチャンネルに入力された信号の電圧値を測定します。
1.チャンネル名
使用するDAQデバイスチャンネルを選択します。クリックすると使用できるチャンネル一覧が表示されます。
チャンネルを複数選択
連続したチャンネルの場合は「:」(コロン)で開始チャンネルから終了チャンネルを入力します。
例:0、1、2のAIチャンネルを選択する場合「Dev1/ai0:2」
離れたチャンネルの場合「,」(カンマ)で区切って、デバイス名を含めてチャンネルを入力します。
例:AI0チャンネルとAI2チャンネルの場合「Dev1/ai0,Dev1/ai2」
2.モード
集録モードを選択します。
オンデマンド | 1つのサンプルを集録します。 開始ボタンを押すと停止ボタンが押されるまで1つのサンプル集録を繰り返し実行します。 |
有限 | 「読み取るサンプル数」で入力してサンプル数分を集録します。 開始ボタンを押すと「読み取るサンプル数」分の集録を行った後に停止ます。 |
連続 | 連続でサンプルを集録を行います。 開始ボタンを押すと停止ボタンが押されるまで「読み取るサンプル数」のデータ集録を繰り返し実行します。 |
3.入力構成
チャンネルの構成(シングルエンド、差動)を選択します。
差動 | 2つのチャンネル(+)(-)の電位差で測定します。 |
RSE | 基準型シングルエンドモード。0Vのグランド(GND)を基準として、GNDとの電位差で測定します。 |
NRSE | 非基準型シングルエンドモード。全ての測定を単一のアナログ入力センス(AI SENSE)との電位差で測定します。シングルエンドと同じ測定チャンネル数で差動測定を実行することが出来るモードです |
疑似差動 | 2つのシングルエンド測定の電位差をで測定します。 ノイズを低減し、増幅器のコモンモード電圧制限内で浮動型信号源の入力を行うことができます。 |
NRSEと疑似差動は、USB-6008では使用できないため、グレー表示で選択できません。
4.最大入力範囲
測定する電圧の最大値を単位で指定します。
デフォルトで入力されている値はUSB-6008で設定できる最大値+10Vです。
5.最小入力範囲
測定する電圧の最小値を単位で指定します。
デフォルトで入力されている値はUSB-6008で設定できる最小値-10Vです。
6.レート(Hz)
サンプリングレートを設定します。1秒あたりのサンプル数/チャンネルで指定します。
USB-6008の最大サンプリングレートは1チャンネルあたり10000Hzです。
同時に集録するチャンネル数でサンプリングを分割します。例えば、2チャンネルで集録する場合は5000Hzになります。
7.読み取るサンプル数
集録を取得するサンプル数を指定します。
レート1000Hzで読み取るサンプル数1000の場合、1秒ごとに1000データが表示されます。
レート1000Hzで読み取るサンプル数100の場合、0.1秒ごとに100データが表示されます。
8.自動スケールチャート
グラフY軸の自動スケール機能をON/OFFを選択します。
ONの場合は、集録した電圧値に合わせてY軸範囲は自動で設定されます。
OFFの場合は、最大入力範囲と最小入力範囲がY軸範囲に設定されます。
9.チャートグラフ
集録した電圧データが表示されます。オンデマンドの場合は1サンプルずつ、有限/連続の場合は読み取るサンプル数ずつ表示が更新されます。
10.電圧値
最新(最終)で集録した電圧データの値(V)が表示されます。
11.開始ボタン
集録を開始します。
12.停止ボタン
集録を停止します。
アナログ入力測定
実際にNI MAXテストパネル アナログ入力画面で測定を行います。
1.接続
(AI0+)と(AI0-)に電池を接続します。
2.アナログ入力設定
アナログ入力画面で測定の設定を行います。
チャンネル名 | Dev1/ai0 |
モード | オンデマンド |
入力構成 | 差動 |
最大入力範囲 | 10 |
最小入力範囲 | -10 |
3.測定開始
開始ボタンを押して測定を開始します。
1.61Vの電圧値が測定されました。
電池の(+)導線を離す、付ける、をすると電圧値が変わって表示されます。
4.停止
停止ボタンを押して測定を終わります。