LabVIEW Sound and Vibration Toolkit使用について

LabVIEW Sound and Vibration Toolkit​は、​NI社が提供しているLabVIEWアドオンソフトです。オーディオ​テスト、​音響​計測、​および​振動​計測​アプリケーション​に​必要​な​関数​と​表示​器​が使用できます。

Sound and Vibration Toolkit

今回は、LabVIEW Sound and Vibration Toolkitを使用した経験から使用にあたってのアドバイスを記載します。

主な解析

  • FFT(高速フーリエ変換)解析
  • オクターブ解析
  • 次数解析

使用についてアドバイス

1.集録するデータ型は、Double型ではなく波形データを使用すると便利です。
バリアント内に、波形データの名称や補正内容などが含んでいるため、VI関数を使用するときにパラメータ状況などが追っかけやすい。(Doubleの配列でも計算は可能。)

2.デジタル信号で回転数を取るときは、「シングルポイント(オンデマンド)エッジカウント」ではなく「バッファ型(サンプルクロック)エッジカウント」で集録すること

3.音響や振動解析で使用されている専門用語が、他メーカーと一部違う所があるので注意が必要です。

例:NI:Overall ≠ 他社:Overall   NI:Power in Band = 他社:Overall

他メーカーと一部違う所

4.波形データは絶対時間にて集録されるが、回転数波形は相対時間で集録されます。

5.波形データはサンプリングレートのポイント数集録されるが、回転数波形はパルスの数のポイント数になるため数が異なります。

6.フロントパネルにSound and Vibration専用のグラフや表示器があるので活用しましょう

Vibration専用のグラフ表示