NI ECU Measurement and Calibration Toolkit 使用例

NI ECU Measurement and Calibration Toolkitとは

ECU Measurement and Calibration Toolkit​は、​LabVIEWプログラミング​​の​ソフトウェア​アド​オン​です。​ECU​の​計測​と​検証​を​行う​計測/​校正​アプリケーション​を​作成​でき​ます。

NI ECU Measurement and Calibration Toolkit

使用事例

株式会社ペリテックではECUテスタの開発を行っており、LabVIEWプログラミング環境でECU Measurement and Calibration Toolkit​を使用しました。
今回は、ECUテスタ開発の際に、XCPonCAN制御のプログラミングでの使用例を紹介します。

XCPonCAN:ECUの動作に必要なパラメータを調整(キャリブレーション)、検証(測定)するための通信プロトコル。

特徴

  • LabVIEWでXCP通信を行うためのツールキットが存在しており、プロトコルを自作せずに、用意されている関数を利用してシステムを作成可能xです。
  • ツールキットをインストールすると「A2L Viewer」もインストールされ、XCP通信を行うためのデータベース情報の確認/編集ができます。
  • 読み書きができる変数には2種類があり、それぞれ形式や読込方法に特徴があります。
NI ECU Measurement and Calibration Toolkit 変数

2種類の変数

  1. Characteristics
    定数を保持するような使用方法の変数です。1次元、2次元の変数も定義でき、そのままの形式で読み書きが可能です
  2. Measurements
    測定値の入れ物のような使用方法の変数です。サンプリングレートを設定して複数の変数の同時読込が可能です。

読込処理

変数を1つずつ読み込む処理

変数を1つずつ読み込む処理

複数の変数をサンプリングレートを設定して読み込む処理

複数の変数をサンプリングレートを設定して読み込む処理