上級ファイル関数 LabVIEW
LabVIEW基本講座5-14
LabVIEWの上級ファイル関数を説明します。上級ファイル関数は、ファイル、ディレクトリ、パスを操作することが出来ます。ファイルのコピー、削除、サイズや更新日の取得、ファイルの存在確認、ファイルダイアログの表示を行います。
上級ファイル関数一覧
ファイル位置を取得
ファイルの先頭に対するrefnumによって識別されたファイルの現在のファイルマークの位置を出力します。
ファイルサイズを取得
ファイルのファイルサイズを取得します。この関数は、LLBのファイルに作用しません。
権限を取得
パスで指定されたファイルまたはディレクトリの所有者、グループ、権限を出力します。
タイプと作成者を取得
パスによって指定されたファイルのタイプと作成者を読み取ります。
バイナリファイルから読み取る (事前割り当て)
ファイルからバイナリデータを読み取り、そのデータのコピーを作成することなく事前に割り当て済みの配列に格納します。この関数は、「バイナリファイルから読み取る」関数とは異なり、ランタイムにメモリ割り当てを行いません。
ファイルダイアログ
ファイルまたはディレクトリを指定できるダイアログボックスを表示します。
ファイル位置を設定
refnumによって指定されたファイルの現在のファイルマークを、基点のモードに従って、オフセット (バイト) によって指定された位置に移動します。
ファイルサイズを設定
ファイルの終わりのマーカをファイルの先頭のサイズバイトに設定することによって、ファイルのファイルサイズを設定します。
権限を設定
パスで指定したファイルまたはディレクトリの所有者、グループ、および権限を設定します。
タイプと作成者を設定
パスによって指定されたファイルのタイプと作成者を設定します。
ファイルシステムで表示
ファイルまたはディレクトリのパスを、現在のプラットフォームに基づいて、ファイルシステムブラウザで開きます
名前がマルチプラットフォームか
ファイル名が他のプラットフォームで有効かどうか確認します。
増分する接尾辞と一緒にファイルを作成
ファイルを作成して、指定されたパスにそのファイルが既に存在している場合には、ファイル名の末尾に増分番号を追加します。ファイルが存在しない場合、このVIはファイル名に増分番号を追加せずにファイルを作成します。
移動
ソースパスで指定したファイルまたはディレクトリをターゲットパスで指定した場所に移動します。
コピー
ソースパスで指定したファイルまたはディレクトリをターゲットパスで指定する位置にコピーします。
削除
パスによって指定したファイルまたはディレクトリを削除します。
ファイル更新
refnumによって識別されたファイルのすべてのバッファをディスクに書き込み、refnumに関連付けられたファイルのディレクトリエントリを更新します。
アクセスを拒否
refnumで指定されたファイルのインスタンスを再度開いて、他のrefnum、VI、またはアプリケーションへのアクセスが拒否される読み取りまたは書き込みを一時的に変更します。
ファイル/ディレクトリ情報
パスで指定されたファイルまたはディレクトリに関する情報を出力します。出力情報には、ファイル/ディレクトリのサイズ、最終変更日、ショートカットであるかの情報が含まれます。
ボリューム情報を取得
パスで指定されたファイルまたはディレクトリのボリューム情報を出力します。
フォルダを作成
指定したパスでフォルダを作成します。
フォルダをリスト
パスで検出されたすべてのファイル名とフォルダ名をリストする2つの文字列の配列を返して、パターンに基づいて両方の配列をフィルタ処理し、指定されたデータログタイプに基づいてファイル名配列をフィルタ処理します。
ファイルまたはフォルダが既存するかチェック
パスで指定したディレクトリに、ファイルまたはフォルダがあるかどうかを確認します。
再帰ファイルリスト
フォルダまたはLLBの内容をリストします。
パスを文字列に変換
パスを文字列に変換します。
文字列をパスに変換
文字列をパスに変換します。
パスを配列文字列に変換
パスを文字列の配列に変換します。
配列文字列をパスに変換
文字列の配列をパスに変換します。
refnumをパスに変換
指定したrefnumに関連付けられているパスを出力します。
パスタイプ
指定されたパスのタイプを返して、そのパスが絶対パス、相対パス、または<無効パス>であるかを示します。
2つのパスを比較
パス1とパス2を比較し、2つのパス間の相対パス、2つのパス間の共有パス、パスが同じパスの階層レベルにあるかどうかを示すブール(True/Fales)を出力します。
ファイル拡張子を取得
指定したファイルの拡張子 (.ドットを除く) を出力します。
ファイルチェックサム
ファイルコンテンツのメッセージダイジェストを計算します。使用する多態性インスタンスを手動で選択する必要があります。
一時ファイルパスを生成
一時ディレクトリとして、固有のファイルパスを出力します。このVIはパス出力のみで一時ファイルは作成しません。
再帰ディレクトリを作成
ディレクトリとそれが必要とする親ディレクトリを作成します。
ファイルとフォルダを作成
指定されたファイルパスに、ファイル、および、そのパス内の存在しないフォルダをすべて作成します。
上級ファイル関数 使用例
ファイルの追記
例:「ファイル位置を設定」関数に[end]を入力して、ファイルの書き込み位置を最後尾にして追記する。
ファイルに追記される
例:01234 → 012345
「ファイル位置を設定」関数を使用しないと先頭から上書きされていきます。
例:01234 → 51234