タイミング関数 LabVIEW
LabVIEW基本講座5-10
LabVIEWのタイミング関数を説明します。タイミング関数は、プログラムの待機時間の設定、現在時間の出力、経過時間の算出、タイマーの設置を行えます。
タイミング関数一覧
ティックカウント (ms)
ミリ秒単位の値を出力します。
例:ティックカウント (ms) → 20078030
高分解能の相対秒
相対現在時間を秒単位で出力します。 「ティックカウント (ms)」関数よりも高精度の時間値を得ることができます。
例:高分解能の相対秒 → 1330.065916699999890
待機 (ms)
指定したミリ秒間待機します。
例:100ミリ秒待機
次のミリ秒倍数まで待機
ミリ秒タイマの値が、指定されたミリ秒倍数になるまで待機します。 この関数を使用して、動作を同期させることができます。 ただし、最初のループの周期は短くなることがあります。
例:100ミリ秒の倍数のタイミングで待機
待機 (ms)と次のミリ秒倍数まで待機の違い
[待機 (ms)]の場合は、関数が実行されてから入力した時間待機しますが、[次のミリ秒倍数まで待機]の場合、システムのミリ秒クロックのタイミングで待機を行います。次のミリ秒倍数まで待機は処理の同期を行う際に使用します。
データフローを一時停止
指定したミリ秒間待機、データフローを遅延させます。
例:データフローを1000ミリ秒遅延
[データフローを一時停止]関数の中に[待機 (ms)]を使用しています。この関数を使用することで、プログラマがデータフローを一時停止するために行っていたプログラム作成の手間を省略できます。
日付/時間文字列を取得
タイムスタンプ値を時間文字列に変換します。
例:タイムスタンプ[2020/01/23 4:56:00.000] → 日付文字列[2020/01/23]、時間文字列[4:56]
日付/時間を秒で取得
現在の時間のタイムスタンプを出力します。 出力時間値は使用しているPCの時間を出力します。
例:現在の時間[2020/11/30 13:47:26.615](PCの時間)
日付/時間を秒に変換
時間クラスタのデータをタイムスタンプに変換します。
例:クラスタyear[2020]、month[1]、day of month[23]、hour[4]、minute[56] → タイムスタンプ[2020/01/23 4:56:00.000]
秒を日付/時間に変換
タイムスタンプ値または数値を時間値の時間クラスタに変換します。
例:タイムスタンプ[2020/01/23 4:56:00.000] → 小数秒[0]、秒[0]、分[56]、時間[4]、日[23]、月[1]、年[2020]、曜日[5]、年間通算日[23]、DST[0]
タイムスタンプに変換
数値をタイムスタンプに変換します。0が1904/01/01 9:00:00.000に相当します。
例:数値[1] → タイムスタンプ [1904/01/01 9:00:01.000]
遅延時間
秒単位で待機します。アイコンをダブルクリックすると設定画面が表示されます。
例:10秒待機
経過時間
指定した開始時間から経過した時間を出力します。
例:開始時間[2020/01/23 4:56:00.000]で[2020/11/30 14:35:41]の時に経過時間出力 → ターゲット時間経過[TRUE],経過時間 (秒)[2.69916E+7],現在の日付と時間 (秒)[3.68956E+9],開始時間テキスト[2020/01/23 4:56:00],開始時間取得 (秒)[2020/11/30 14:35:41]
高解像度ポーリング待機
秒単位で待機します。このVIは、「待機 (ms)」関数よりも高精度な時間で待機させることが出来ます。
例:10秒待機
日付/時間文字列をフォーマット
時間形式コードを使用し、タイムスタンプ値または数値を文字列で出力します。
例:時間形式コード[%p%I:%M(%a)]でタイムスタンプ[2020/01/23 4:56:00.000]を出力 → 午前04:56(木)