RIGOL DSA875-TGとペリテック EMIテスタによる高度な近傍電磁界測定

近傍電磁界測定は、電子機器の開発と問題解析において欠かせない要素であり、電磁エネルギーの発生源とその分布を正確に評価することが求められます。
評価方法として、RIGOL DSA875-TGとペリテックのEMIテスタ EMV-100、EMV-200を使用した高度な近傍電磁界測定について紹介します。

電磁界測定のための先進的なツール

RIGOL DSA875-TG

RIGOL DSA875-TGは、スペクトラムアナライザとして広範囲な周波数帯域（9kHz～7.5GHz）をカバーします。10Hzという低い分解能帯域幅（RBW）を提供して、隣接する同等レベルの信号を効果的に識別することが可能です。さらに、低いパワーの信号（高調波や干渉波）を表示する能力は、-161 dBmまで到達（プリ・アンプ使用時）し、これによりトラブルシューティングが容易になります。

オプションのプリアンプで-161dBmの低DANLを実現
EMIプリコンプライアンス測定（オプション）
最低10Hzの最小分解能帯域幅(RBW) トラッキングジェネレーターとVSWR測定オプション

ペリテック EMIテスタ EMV-100、EMV-200

ペリテックのEMIテスタ EMV-100、EMV-200は、電子機器から発生する電磁ノイズの高精度な測定を実現します。複雑な凹凸がある基板でも、高感度に自動的に測定し、3Dグラフィックスで可視化する能力を持っています。

EMIテスタは、電子機器から発生する電界・磁界のノイズ分布を高精度に自動測定します。
高精度可動テーブルは、PCBやIC等に複雑な凸凹があっても、その形状を自動的にトレースし、高感度に測定します。
測定したデータは、多彩な3Dグラフィックスで可視化します。

これらのツールの活用により、エンジニアは電子機器の内部で起きている電磁界の振る舞いを詳細に把握することが可能になります。ノイズの発生源を特定し、ノイズの伝達経路や結合を調べることにより、最適なノイズ対策を設計し、製品の品質と信頼性を向上させることができます。

高度な近傍電磁界測定の活用

近年、電子機器の高機能化と小型化により、基板内部の部品間距離が縮まり、相互のノイズ影響が問題となるケースが増えてきました。例えば、スマートフォンのような多機能デバイスでは、各種の回路や機能が密集して配置されており、自身が発生させたノイズによって自分自身が妨害を受ける現象、いわゆるイントラシステムEMC（または自家中毒）が発生します。

このような状況の究明には、RIGOL DSA875-TGとペリテックのEMIテスタ EMV-100、EMV-200の組み合わせは強力なツールとなります。
RIGOL DSA875-TGとEMIテスタ EMV-100、EMV-200の活用により、エンジニアは電子機器の内部で起きている電磁界の振る舞いを詳細に把握することが可能になります。ノイズの発生源を特定して、ノイズの伝達経路や結合を調べることにより、最適なノイズ対策を設計し、製品の品質と信頼性を向上させることができます。最新のスマートフォンから産業用ロボットまで、どんな電子機器でも、RIGOL DSA875-TGとペリテックのEMIテスタ組み合わせは、信頼性の高い近傍電磁界測定を実現します。