NI PXImcモジュールの使用について

PXI MultiComputing(PXImc)を使用したLabVIEWプログラムの経験からPXImcモジュールの使用について紹介します。

PXImcモジュールとは

PXI MultiComputing(PXImc)仕様によって、2つ以上のインテリジェントシステムがPCI Express経由でデータを交換できます。
優れたデータ転送を可能にするPCI Expressの特性により、PXImcを採用すると、PXIシステムは、1秒あたり数ギガバイトの物理的データスループットでデータを転送でき、遅延を数マイクロ秒に抑えることができます。

処理を分散化させたシステムでデータの共有などを行う際に有効だと考えられます。

基本的なシステム構成

基本的なシステム構成

実際の使用例

実際の使用例

使用するときのポイント

  • NI PXImcドライバが必要になります。
  • 転送できるデータ形式に制限があります。
    (配列は1次元まで文字列、クラスタなどは転送できません。)
  • 単純に設定だけではなく通信処理(LAN、232Cなど)に近いプログラムを作成する必要があります。

実際のプログラム例

実際のプログラム例