LabVIEW 2023 Q1:コード共有とPython利用の改善

※このページは、NIの「LabVIEW 2023 Q1:コード共有とPython利用の改善」セミナーの内容を基に記載しています。

LabVIEWはオートメーションとデータ収集において信頼の高いプラットフォームであり続けています。最新版では、システムとコラボレーションの向上に役立つさらに多くの機能が提供されています。

  • 効率化されたドライバおよびツールキットのインストール
  • パッケージの作成とNIパッケージの取得を高速化する新しいコード共有ツール
  • Python仮想環境のサポート

ドライバとツールキットのインストール

前の状態

LabVIEWのバージョンに対応したドライバとツールキットが必要でした。

前の状態

効率化

LabVIEWをドライバから独立しました。LabVIEWのバージョンに依存しないドライバ/ツールキットとなり、新しいLabVIEWリリースごとにドライバを更新する必要はなくなりました。

効率化

NI Package Dependency Tool

NI Package Dependency Toolが利用できるようになりました。
例えば、同僚からコードを送られた場合、使用しているNIドライバやツールキットを素早く特定できます。LabVIEWコードがドライバ不足で警告された場合、NI Package Dependency Tool画面では、使用しているドライバが表示され、不足しているドライバのインストールを行うことができます。

NI Package Dependency Tool

パッケージの管理

NIとJKIは、パッケージ関連のワークフローで長期的なパートナーシップを結んでいます。2023年Q1より全ユーザーにさらなる機能を提供します。
JKI VI Package Manager(VIPM)を使用することで、LabVIEWアドオンを簡単に参照やダウンロード、管理することができます。

パッケージの管理

Pythonの継続的なサポート

Pythonの継続的なサポート

LabVIEW 2018

Python Node

Python Node

2019-2022

•Pythonのバージョンサポートを更新

•Python関数のパスを指定する

•Pythonの名前付きタプルをサポート

•Pythonクラスオブジェクトへの参照をサポート

LabVIEW 2023+

•仮想環境のサポート(Anacondaやvenvなど)

•Pythonクラスのメソッドとプロパティをサポート

Python仮想環境

ANACONDAとPython VENVで管理して、仮想環境に保存し、開発マシンから実装マシンへエクスポートすることが簡単にできます。
例えば、LabVIEW環境で異なる関数ノードを仮想環境にアクセスして、値を渡すことができます。

Python仮想環境

LabVIEW vs Python それぞれ異なる強みを持つ

LabVIEW

  • シームレスなハードウェア統合
  • RTとFPGAアプリケーションの開発
  • 同時マルチスレッディング対応
  • 簡単なGUI開発

Python

  • 大きなコミュニティ
  • 高い移植性
  • 膨大な数のパッケージとライブラリ
  • 無償で利用可能