LabVIEW2023 Q3 新機能

最新のLabVIEW「LabVIEW2023 Q3」の新機能を紹介します。(2023年8月)

1.ブロックダイアグラムのズーム機能

ブロックダイアグラムのズーム機能（25%ー250%）が追加されました。

メニュー表示からズームイン/ズームアウトを選択、または、Ctrlキーとキー/マウススクロールで、拡大/縮小表示ができます。

実際のサイズ

[表示]→[実際のサイズ]で表示リセット（表示倍率100%）になります。
Ctrl+[0]キー

2.実行ハイライトのアニメーション速度選択

実行ハイライトのアニメーション速度（低速 / 中速 / 高速 / 超高速）が選択可能になりました。
また、ハイライトのアニメーションが新しくなりました。

ハイライトボタンを一定時間押し続けると速度選択メニューが表示されます。

ハイライトのアニメーションも新しくなりました。

上記のVIをそれぞれの速度で実行した結果

• 低速：15,120ミリ秒
• 中速：4,562ミリ秒
• 高速：1,129ミリ秒
• 超高速：277ミリ秒

3.ラベルの「クイック変更」機能

ラベルの「クイック変更」機能が追加されました。ラベルを右クリック→クリック変更で、ラベルを文字列、数値、ブールなどに変更できます。

フロントパネル/ブロックダイアグラムでのラベルを右クリック→「クイック変更」でクイック変更メニューが表示されます。
※クイック変更メニューは英語表示です。

例：ラベル「123」をクイック変更

改行のあるラベルは、配列、リストにした際に1行ごとに項目になります。

4.クイックチェンジパレット機能

クイックチェンジパレット機能が追加されました。
ダイアグラムで選択中に[Ctrl+スペースキー]を押すと、選択範囲に指定できるストラクチャが表示され、配置できます。

選択範囲をループで囲む、無効化、サブVI化などができます。

5.ワイヤ配線中にダブルクリックで配線を完了

ワイヤ配線中にダブルクリックで配線を完了して、制御器/表示器を作成する機能が追加されました。

6.VI実行中に全てのインスタンスを検索

VI実行中でもすべてのインスタンスを検索可能になりました。

7.ワイヤの新しい視覚的フィードバック

ワイヤの上にマウスを置いた時の新しい視覚的フィードバックが追加されました。

ワイヤの上にマウスカーソルを置いた際、ワイヤの点滅が太線になるようになりました。
※LabVIEW2022までは、ワイヤが消滅→表示の点滅でした。

ワイヤからマウスカーソルを少し移動させると分岐ポイントが表示されます。

8.アプリケーションのビルドパフォーマンスが改善

アプリケーション、プロジェクト・ライブラリのパック、ソース配布のビルドパフォーマンスが改善され、高速化しました。
最初のビルドでキャッシュが作成され、その後のビルドははるかに高速になります。

検証

サンプルVIの「Voltage – Continuous Input.vi」をビルドした結果

アプリケーションビルド

• LabVIEW2022の場合、8秒
• LabVIEW2023Q3の場合、2秒

インストーラービルド

• LabVIEW2022の場合、1分47秒
• LabVIEW2023Q3の場合、1分20秒

9.フォントサイズを変更するキーが「Ctrl+ <」 と「Ctrl+ >」

フォントサイズを変更するキーが「Ctrl+ <(小さく)」 と「Ctrl+ >(大きく) 」に変更されました。

※「Ctrl+－(マイナス)」「Ctrl++(プラス)」はズームアウト/ズームインになりました。

10.JKI Dragonサポート

JKI Dragon (別途インストールが必要)のサポートが追加されました。

Dragon by JKI：https://www.vipm.io/package/dragon/

11.Appleシリコンサポート

LabVIEW for macOSのAppleシリコンサポートが追加されました。

Appleシリコン（Apple silicon）は、アップル社が設計開発したシステム・オン・チップ（SoC）です。iPhoneやMacなどアップル社製品に採用されています。

リリースノート・インストーラー

LabVIEW2023リリースノート
https://www.ni.com/ja/support/documentation/release-notes/product.labview.html#version-2023-q3

LabVIEW2023インストーラーダウンロード
https://www.ni.com/ja/support/downloads/software-products/download.labview.html#487445

標準​サポート・​保守​プログラム (SSP) の​メンバーシップを​お​持ち​の​LabVIEW​ユーザ​​は、​LabVIEW 2023 Q3に​アップ​グレード​し​て​いただく​こと​が​でき​ます。​