配列関数 LabVIEW
LabVIEW基本講座5-8
LabVIEWの配列関数を説明します。配列関数は、配列のデータ操作、結合、抽出、検索、並び替え、変換を行います。関数で操作する配列の型は数値、文字列、ブール、タイムスタンプ、クラスタの操作に対応します。
配列関数一覧
LabVIEWの指標は0から始まります。1D配列は1次元配列、2D配列は2次元配列を意味します。
配列サイズ
配列の各次元の要素数を出力します。
例:配列[1,2,3]の配列サイズ → 3
指標配列
n次元配列の指標にある要素または部分配列を出力します。
例:配列[1,2,3]の指標配列[1] → 2
部分配列置換
指標で指定した配列内の要素、または配列を別の要素に置換します。
例:配列[1,2,3]を指標[1]で数値[5]を部分配列置換 → 配列[1,5,3]
配列要素挿入
要素または部分配列をn次元配列の指標で指定した位置に挿入します。
例:配列[1,2,3]に指標[0]で数値[0]を配列要素挿入 → 配列[0,1,2,3]
配列から削除
指定した指標と長さ分の配列から削除します。
例:配列[1,2,3,4]を指標[1]、長さ[2]で配列から削除 → 削除後の配列[1,4]、削除部分[2,3]
配列初期化
すべての要素が要素の値に初期化されたn次元の配列を作成します。
例:数値[7]の次元サイズ(行)[2]、次元サイズ(列)[3]で配列初期化 → 配列[7,7,7][7,7,7](数値[7]の2行、3列の2D配列)
配列連結追加
複数の配列を連結、またはn次元配列に要素を追加します。
例:配列[1,2]と配列[3,4]を配列連結追加 → 2D配列[1,2][3,4]
配列連結追加関数を右クリック→「入力を連結」をチェックすると連結モードになります。
例:配列[1,2]と配列[3,4]を配列連結追加 → 1D配列[1,2,3,4]
部分配列
指標から始まり長さ分の要素数を含む配列の一部を出力します。
例:配列[1,2,3]を指標[1]、長さ[2]で部分配列 → 配列[2,3]
配列最大&最小
配列で検出された最大値と最小値と、各値の指標を出力します。
例:配列[1,2,3]の配列最大&最小 → 最大[3]、最大の指標[2]、最小[1]、最小の指標[0]
配列次元変更
配列の次元を変更します。
例:2D配列[1,2][3,4]を次元サイズ[3]で配列次元変更 → 1D配列[1,2,3]
1D配列ソート
1D配列をソート(昇順に並べ替え)して出力します。
例:配列[3,1,2]で1D配列ソート → 配列[1,2,3]
2D配列ソート
指定された行または列を昇順にソートして出力します。
例:配列[3,1][2,3][1,2]で指標付けする次元[column](列)指標0 → 配列[1,2][2,3][3,1]
1D配列シャッフル
1D配列の要素をランダムに並べ替えます。
例:配列[1,2,3]で1D配列シャッフル → 配列[2,1,3](実行の度に変わります)
2D配列シャッフル
2D配列の要素をランダムに並べ替えます。
例:配列[3,1][2,3][1,2]で2D配列シャッフル → 配列[1,3][3,2][2,1](実行の度に変わります)
1D配列反転
配列の順序を反転させます。
例:配列[1,2,3]で1D配列反転 → 配列[3,2,1]
1D配列検索
1D配列内の要素を検索して、検出した指標を出力します。
例:配列[A,B,C]で要素[B]を1D配列検索 → 要素の指標[1]
1D配列分割
配列を指標で分割し、2つの配列で出力します。
例:配列[A,B,C]を指標[1]を1D配列分割 → 配列[A]と配列[B,C]
1D配列回転
配列の入力した数だけ回転させます。
例:配列[A,B,C]をn[1]で1D配列回転→ 配列[C,A,B]
配列要素を増分
1D配列内の指定された要素に1を加算します。配列がタイムスタンプの場合、1秒を加算します。
例:配列[1,2,3]を指標[0]で配列要素を増分→ 配列[2,2,3]
配列要素を減分
1D配列内の指定された要素から1を減算します。配列がタイムスタンプの場合、1秒を減算します。
例:配列[1,2,3]を指標[1]で配列要素を減分→ 配列[1,1,3]
1D配列補間
小数指標またはxの値を使用して、数値またはポイントの配列から十進数のy値を線形補間します。
例:配列[1,2,3]を指標[1]で1D配列補間→ 数値[2]
しきい値1D配列
yしきい値が最初の要素の値より大きく、2番目の要素の値より小さいまたは等しいなど、連続した要素のペアが検索されるまで、開始指標から数値または点の配列の値とyしきい値を比較します。
例:配列[1,2,3]をしきい値[2]でしきい値1D配列 → 数値[1]
インタリーブ1D配列
入力した配列を順番に連結して出力します。
例:配列[1,2]と配列[3,4]をインタリーブ1D配列 → 配列[1,3,2,4]
デシメート1D配列
入力した配列を順番に分割して出力します。
例:配列[1,2,3,4]をデシメート1D配列 → 配列[1,3]と配列[2,4]
2D配列転置
2D配列の要素を並べ替えて転置します。
例:2D配列[1,2][3,4]を2D配列転置 → 2D配列[1,3][2,4]
配列からクラスタに変換
1D配列をクラスタに変換します。
例:配列[A,B,C]を配列からクラスタに変換 → クラスタ[A][B][C]
配列からクラスタに変換を右クリック→クラスタサイズで出力するクラスタサイズを指定します。
デフォルトのクラスタサイズは9です。デフォルトの場合、配列サイズに関わらず9要素のクラスタが作成されます。
クラスタから配列に変換
クラスタを1D配列に変換します。
例:クラスタ[A][B][C]を配列からクラスタに変換 → 配列[A,B,C]
配列から行列に変換
配列を行列に変換します。
例:2D配列[1,2][3,4]を配列から行列に変換 → 行列[1,2][3,4]
行列を配列に変換
実行列から配列に変換します。
例:行列[1,2][3,4]を行列を配列に変換 → 2D配列[1,2][3,4]
1D配列から重複を削除
1D配列から重複した要素を削除します。
例:配列[A,A,B,C,B]を1D配列から重複を削除 → 配列[A,B,C]