ECU自動検査システム
㈱ペリテックでは、ECUのHIL(Hardware-in-the-Loop)テストシステムを商品化し、メーターパネル・エアバック・ステアリングなど数々のECUテスターをメーカー様に提供させていただいております。
自動車業界では、自動車の電子化が急速に進んでいます。環境に配慮したCO2、NOxの削減や安全性を高める技術には、電子化が不可欠となっています。電子化の基本となるマイクロコントローラを搭載した「ECU」の開発が、自動車の性能や乗り心地を決めるとさえ言われています。車載ネットワークも進化の一途をたどっており、LIN・CAN・FlexRayなどの通信技術は、機械的な伝達機構を電気的に制御する「X-by-Wire」に置き換わる技術として注目されています。
納入実績
- SRS-ECU評価装置(エアバッグ)
- 新ECU対応検査装置(EV車)
- ECU基板特性検査装置
- メーターパネルECU評価装置
- ボディ制御ECU検査装置(パワーウィンド)
- ステアリングECU評価装置
- サンルーフ、ワイパーECU検査機
- エアバッグECU検査装置
- 電子燃料噴射ECU検査装置
- エンジンECU検査装置
- 他 多数
ECU自動検査装置(納入例)
- A社 生産技術部グループ
- 3車種 高温、低温、校正の計9台納品
- マニュアル車、AT車、CVT車に対応
- ロボットハンドラと接続して1日2000台を自動検査
- 車種の追加、検査項目の変更については、テストプログラム(TestStandシーケンスファイル)を客先にて作成して対応
メーターパネル自動検査装置(納入例)
- B社 品質保証グループ
- メーターの指針とパネルランプテストを画像処理で実施
- バイク用メーターパネル10機種に対応
- 高温槽を使用して高温テストに対応
- 車種の追加、検査項目の変更については、テストプログラム(TestStandシーケンスファイル)を客先にて作成して対応
ECU自動検査装置(納入例)
- C社 品質検査グループ
- バイク用ECU 10機種に対応
- I/F BOXに実負荷接続可能
- バイポーラ電源を搭載し電圧変動試験に対応
- 車種の追加、検査項目の変更については、テストプログラム(TestStandシーケンスファイル)を客先にて作成して対応
開発事例 エンジンECU自動検査装置
システム構成
インターフェースBOX
ECUの回路・検査内容に応じて設計
ソフトウェア構成
ECU自動検査とLabVIEW
周期、パルス幅、デューティの計測
電圧変動によるターンオフ時間計測
CAN通信によるデータ確認
機能表
区分 | 機能 | 内容 | 備考 |
---|---|---|---|
基本機能 | 操作画面と結果保存 | ①製品情報、検査日時、検査担当者の入力画面 ②バーコードリーダの読み取りでオートスタート ③検査結果の画面出力 ④検査結果のファイル出力(CSV、エクセル、etc) | グラフィカル言語 LabVIEWで作成 |
検査機能 | 電圧変動試験 | ①電圧変動パターンの登録と実行 | 外部電源制御 |
ECU ⇔ CAN通信機能 | ①ROMテスト、RAMテスト ②EEPROMのRead/Write ③デジタル信号(キースイッチ、etc)の設定、取得 ④センサ値(アクセルポジション、温度、速度、etc)の設定、取得 ⑤情報(シリアルナンバー、エラーコード、etc)の設定、取得 | 通信速度: 125K~1000Kbps | |
デジタル信号診断機能 | ①イグニッションスイッチ、エンジンスタート ON/OFF ②電圧センサ(5V、12V) ON/OFF ③ヒーター制御信号 ON/OFF ④ソレノイドコイル ON/OFF ⑤アクチュエータ(位置決め) ON/OFF ⑥ウォッチドグパルス ON/OFF | インターフェースBOX回路で TTLレベルに信号調節 | |
アナログ電圧診断機能 | ①ヒーターON電圧 ②ソレノイドコイルON電圧 ③アクチュエータ(位置決め)ON電圧 ④トラブルランプON電圧 ⑤エンコーダON電圧 | インターフェースBOX回路で 電圧レンジ:±10V範囲に信号調節 | |
パルス周波数診断機能 | ①エンコーダパルス周波数 ②トラブルランプON/OFF周期 | サンプリング速度:MAX 100MHz |
費用・納期
- 性能
- 検査項目 : 240試験
- タクトタイム : 240秒 → 1試験1秒(平均)
- 費用
- 購入品、ハードウェア開発、ソフトウェア開発
- 合計 : 600万円 (購入品 約300万円)
- 納期・開発期間 : 3ヶ月