東芝テリー GigEカメラとNI Visionの問題対応
東芝テリー GigEカメラ(BG302LMCF)とNI Visionの不具合対応
問題現象
東芝テリー GigEカメラ(BG302LMCF)の設定をNI MAX上で行うと、カメラからの設定保存を延々と続け、設定ファイル(*.icd)の更新に失敗します。
NI Vision 19.0かNI Vision 20.0がインストールされた環境にて起きる現象です。
※icdファイルの場所:C:\(ユーザー名)\Public\Documents\National Instruments\NI-IMAQ\Data
NIサポートからの返答
ご連絡いただいたToshiba Teli製のカメラでは、他の型番とはなりますが、いくつかの型番(BU238MCなど)で同様な現象が
報告されているようです。
カメラ内部でパラメタを保持するレジスタとNIのドライバの互換性に起因するようで、過去の事例ですと東芝テリー様に
この件に対応してもらうようにサポート依頼をお願いします。
対策1 東芝テリーサポートにカメラのフォームウェアアップデートを依頼
現在(2021/02)東芝テリーでは、NI Visionドライバに対応したファームウェアをあるため、東芝テリー サポートに連絡を取り、該当のカメラを送付して、カメラのフォームウェアとアップデートしてもらいます。
フォームウェアアップデート後のカメラが、NI Vision 19.0、NI Vision 20.0で動作することを確認できています。
対策2 NI Vision 18にダウングレード
Vision18.0では、正常に動作しているため、Visionドライバをダウングレードします。
Vision19.0をアンインストールして18.0をインストールする場合、一部のDLLが削除されずに残ってしまうため、以下の作業が必要となります。
ダウングレード手順
- NIパッケージマネージャよりVision19.0をアンインストールする
- “C:\Windows\System32\niimaqdx.dll”(Version:19.0)が残っているか確認する
- \niimaqdx.dll”(Version:19.0)が残っている場合、Windowsをセーフモードで起動する
通常の状態では”niimaqdx.dll”を削除することができないため、セーフモードでWindowsを起動し、ファイルの削除を行います。 - Vision18.0をインストール