LabVIEWプログラムのパフォーマンス向上に役立つ技術
LabVIEWプログラムを開発するあたって、プログラムのパフォーマンスを向上させる方法を紹介します。
パフォーマンス向上の考え方
- プログラムのCPU、メモリ、記憶領域等の使い方によりパフォーマンスに大きな影響が出ます。
- LabVIEWはこれらの使用状況を意識せずにプログラミングできる反面、他のテキスト言語のように自由にコントロールすることが難しいです。
- 一部の設定や処理の作成方法によって効率良く使用することも可能です。
パフォーマンスの高いプログラムのポイント
- できるだけ複数のCPUを同時に活用できるようなプログラムにする
- メモリの割り当ての回数、使用量が少なくなるようプログラムする
- 必要以上にファイル操作の回数を増やさないようプログラムする
FORループの並列実行例
![FORループの並列実行例](https://i0.wp.com/www.peritec-si.com/wp/wp-content/uploads/tec-performance-01.png?resize=443%2C256&ssl=1)
データリファレンス例
![データリファレンス例](https://i0.wp.com/www.peritec-si.com/wp/wp-content/uploads/tec-performance-02.png?resize=935%2C524&ssl=1)
パフォーマンス解析
VIプロファイラ
VIメニューの[ツール]→[パフォーマンス&メモリ]でプロファイラを表示できます。
表示しているVIのパフォーマンスを解析することができます。
![VIプロファイラ](https://i0.wp.com/www.peritec-si.com/wp/wp-content/uploads/tec-performance-03.png?resize=854%2C512&ssl=1)
パフォーマンスモニタ
Windowsのパフォーマンスモニタ[perfmon.exe]でもパフォーマンスを解析することができます。
![パフォーマンスモニタ](https://i0.wp.com/www.peritec-si.com/wp/wp-content/uploads/tec-performance-04.png?resize=779%2C359&ssl=1)
まとめ
- 正常に動作するプログラムのパフォーマンスをより良くするというよりは、パフォーマンスが悪く正常に動作しないプログラムの動作を改善するために必要になる技術です。
- 要求されるレベルが高くなるにつれて、重要度が高くなると思われます。
- 紹介したもの以外にも、LabVIEWのツールキットを使用してプログラム中のパフォーマンスが悪いVIの中の特に問題のある処理を特定するようなことも可能になってきています。