RFIDリーダー 大信機器製USBタイプ LabVIEWプログラム開発

大信機器製RFIDリーダー HF-CL06BU2 LabVIEWプログラム開発

株式会社ペリテックが行った、大信機器製RFIDリーダー HF-CL06BU2を使用したLabVIEWプログラム開発事例を紹介します。

大信機器製RFIDリーダーHF-CL06BU2

大信機器株式会社が製作・販売している13.56MHz帯RFIDリーダーライターです。

項目仕様
対応RFID規格ISO15693:I-CODE SLI、Tag-it HF-I、my-d SRF、MB89R118
Mifare:Mifare Standard(1K,4K)、Mifare EV1(1K,4K)、Mifare Ultralight(C)
Ntag:203/213/215/216
FeliCa:FeliCa Standard、FeliCa Lite-S(FeliCa Standard はIDm の取得のみ)
最大通信距離(アンテナ部より)ISO15693:60mm(カードサイズ)
Mifare:50mm(カードサイズ)
FeliCa:30mm(カードサイズ)
※使用カード・タグ、使用環境等により異なる場合があります。
インタフェースUSB Specification Rev 1.1/2.0 準拠(USB/RS232C シリアルコンバータ内蔵)
供給電源DC5V 200mA MAX(USB ポートより供給)
外形寸法95mm×58mm×18mm (ケーブル除く)
動作環境温度温度:0~50℃ / 湿度:20~80%RH(但し結露無きこと)
保存環境温度温度:-20~65℃ / 湿度:20~80%RH(但し結露無きこと)
その他機能アンチコリジョン対応(ISO15693 のみ)/LED(USB 通信確認用)、ブザー付き
対応OSWindows XP/2000/Vista/7/8/10

ドライバインストール

RFIDリーダーHF-CL06BU2に付属されているCDのUSBドライバ「CDM212362_Setup.exe」を実行してドライバをインストールします。

ドライバインストールNo1

1.画面起動後、「Extract」を押してください。

ドライバインストールNo2

2.「次へ(N)>」を押してください。

ドライバインストールNo3

3.使用許諾契約の「同意します(A)」にチェックを入れ「次へ(N)>」を押してください。

ドライバインストールNo4

4.「完了」を押してドライバのインストールは完了してください。

リーダー認識

ドライバのインストールが完了後、PCのUSBポートにHF-CL06BUを接続すると、Windowsデバイスマネージャーでリーダーを認識できます。

LabVIEWプログラム

LabVIEWのVISA関数を使用して、RFIDリーダーとコマンド通信するプログラムをLabVIEWで作成します。

シリアル通信設定

HF-CL06BU2の通信仕様からシリアル通信の設定を行います。

シリアル設定
VISAシリアルポート構成
項目設定値
通信速度(ボーレート)38400
データビット8
パリティなし
ストップビット1.0

コマンド

付属されている「HF-CL6コマンド説明書」を参考にコマンドを確認します。

コマンドモード

RFIDリーダーをコマンドで制御するため、コマンドモードにします。

コマンドモード
コマンドモード

UID読み込み

ICカードのUIDを読み込むコマンドを確認します。

スキャン系コマンド
UID読み込み

LabVIEWプログラム作成

LabVIEWでICカードのUIDを読み込むプログラムを作成します。

ブロックダイアグラム
ブロックダイアグラム

動作確認

リーダーでICカードを読み込んで、UIDが読み込めることを確認しました。

大信機器リーダー
フロントパネル
フロントパネル

結果、ICカード(Felica Lite-s)のIDmを読み込むことに成功しました。
これから、さらにリーダーのブザーON/OFF、ICカードのメモリデータ読み込みなどの機能をプログラムしていきます。