IF対応フェーズドアレイテストベッドとスケーラブルRISによる6G研究の推進(2025年11月20日ウェビナー)

主催:ペリテック×TMYTEK

概要:6G時代は、サブ6GHz帯とミリ波帯をつなぐ重要な転換期です。本ウェビナーでは、NI Ettus USRP X440/X410、UD Box 0630周波数コンバータ、BBox™ 8×8 Duo IF対応フェーズドアレイビームフォーマを統合したTMYTEKのテストベッドを紹介します。スケーラブルで位相同期が可能な研究プラットフォームとして、6G研究の加速を支援します。
また、TMYTEKのDynamic RIS技術による柔軟なビームステアリングや通信カバレッジ拡張、さらにNTN(非地上ネットワーク)、ISAC/JCAS(通信・センシング統合)、Massive MIMO、V2X通信などの実ユースケースを紹介します。最後に、教育・研究向けワイヤレス教育キットもご紹介します。

6G研究におけるこれらの技術の重要性と応用

6Gの必要性: AIの普及によりモバイルネットワークデータトラフィックが爆発的に増加しており、2023年にはAIトラフィックがグローバルWANトラフィックの33%を占め、2033年には5倍に増加すると予測されています。上のグラフは、AIトラフィックの急増を視覚的に示しています。既存の4G/5G (FR1) システムだけではこの膨大なデータ量を処理しきれないため、より信頼性の高いネットワークが必要とされており、6Gがその解決策として期待されています。

6Gのネットワークシステム(ユビキタス): 都市中心部のような高密度エリアではFR2(ミリ波帯域)が大量データ処理に、都市中心部と郊外の中間エリアではFR3(FR1とFR2の中間帯域)が広いエリアカバーとデータ処理のバランスに、農村部のような外周エリアではFR1(低周波数帯域)が広いカバレッジを提供します。さらに、山間部や遠隔地など通信が届きにくい場所では、衛星通信(Starlinkなど)を活用することで、どこでもインターネット接続を可能にします。これらの異なる周波数帯域と通信技術をシームレスに統合し、あらゆる場所で高品質な通信を提供する「ユビキタス」なネットワークシステムが6Gの目標です。

IF対応フェーズドアレイテストベッドの重要性: 多様な周波数帯域(FR2/FR3)に対応し、複数のチャンネルで高精度な同期を可能にすることで、6Gの基盤技術であるビームフォーミングやMIMOなどの研究開発を加速させます。研究者や企業が、6Gの要求される高性能な無線通信システムを開発するための実用的なプラットフォームを提供いたします。

TMYTEK社について

TMYTEK(台湾・台北)は、ミリ波および6G通信技術に特化したメーカーです。
https://tmytek.com/jp
ハードウェアとソフトウェアを統合した無線ソリューションを提供し、研究機関や大学での教育・実験、産業界での開発をサポートしています。

IF対応フェーズドアレイテストベッド

TMYTEKが開発した周波数コンバータ(FR3 Testbed, UD Box 0630)とNI USRP X440を組み合わせたシステムです。FR2/FR3帯域に対応し、6GHzから30GHz(UD Box 0630の場合)または6GHzから44GHz(FR2対応)の周波数範囲をカバーします。

特徴

広帯域周波数範囲: FR2/FR3に対応し、広範なミリ波帯域をカバー。ビームフォーミング/ビーム追跡:  複数のチャンネル(UD Box 0630はTx/Rx各4チャンネル)でアップ/ダウンコンバージョンを行い、ビームフォーミングやビーム追跡を可能にします。変換後も位相の安定性を保ち、位相ずれが非常に小さい。

スケーラブルなアーキテクチャ:複数のチャンネルを同期して使用し、アップダウン変換が可能。NI USRPと連携することで、6GイノベーターがFR2/FR3のOAI、AI/ML、O-RANなどの研究を行うための柔軟なプラットフォームを提供します。

OpenRANの完全サポート:  gNBとUEをOAIボックスで制御し、FR2 MIMOデモンストレーターとして機能します。

応用例

6G研究、防衛、衛星通信、レーダー、プロトタイピング等

スケーラブルRIS (Reconfigurable Intelligent Surface)

再構成可能なインテリジェントサーフェス(XRIFle)で、信号の反射方向を自在に制御することが可能です。特にミリ波信号が物体を透過できない、または到達しないデッドゾーンでの通信を可能にするためには必要とされます。

特徴

周波数範囲: 3.5GHz、4.7GHz、28GHzの異なる周波数帯に対応するモデルがある。

ピンダイオードベース: RISの各素子のフェーズシフト(位相)を個別に制御可能。

動的制御: WebTLK(TMYTEKのオンラインソフトウェア)を通じて、ビーム方向や反射角をリアルタイムで調整可能です。

モジュール設計: 1台のコントローラーで最大4台のRISを接続・制御でき、複数のRISモジュールを組み合わせて大規模なRISを構築することが可能です。

ハイブリッド帯域: FR1とFR2の帯域をシームレスに切り替えることができます。

応用例

信号のカバレッジ拡張、ビームフォーミング、死角の解消、ソフトウェア定義環境での効率的なミリ波通信。

次世代ワイヤレス教育キット

TMYTEKミリ波デベロッパーキットとUD Kitを組み合わせた“一式セット”の教育ソリューション です。ビームフォーミング/ビーム管理/ミリ波伝搬の実験を通じて、5G FR2通信やSATCOM、6G NTN、RISを含むアンテナ設計・プロトコル開発・システム検証までカバーを可能にします。 モジュール構成のため、授業・卒研テーマから本格的なR&Dプロトタイピングまで、段階的に拡張できる柔軟なプラットフォーム といった特長を備え、大学・高専・研究機関での実践的な無線教育と研究開発を強力にサポートします。

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