TestStandの変数について

NI TestStandの変数について説明します。各変数の用途や使い方、デバッグ方法を紹介します。

LabVIEWではローカル変数とグローバル変数がありますが、TestStandにはそれ以上の変数が用意されています。

変数の種類

TestStandの変数は大きく分類して5種類があります。

変数の種類
  1. Locals
  2. Parameters
  3. FileGlobals
  4. StationGlobals
  5. その他(ThisContext、RunState、Step)

TestStandの メニューバー内の “View → Sequence File→Variables”から表示可能

Locals

  • 1つのシーケンス内でのみ使用できる変数。
  • シーケンス内の各ステップで値を保持する際に使用します。

2.Parameters

  • シーケンスから別シーケンスへデータを受け渡します。
  • 受け側(呼び出すシーケンス)でParameter変数を定義すると、Sequence Callのパラメータに変数が表示されます。

3.File Globals

  • 1つのシーケンスファイル内であれば全てのシーケンスでデータの受け渡しが可能。
  • データはシーケンスファイルに含まれます。

4.Station Globals

  • 1つのシーケンスファイルから別のシーケンスファイルへデータの受け渡しが可能。
  • データはTestStandのiniファイルに格納されるため、他の変数に比べて処理が重くなります。
  • 別PCで使用する場合はiniファイルも含めて移動しなければなりません。

使い分け

使い分け

変数内で使用できるデータ

  • 数値
  • 文字列
  • ブール
  • リファレンス
  • コンテナ(クラスタ)
  • ユーザー指定タイプ
  • 上記データの配列
変数内で使用できるデータ

使用方法

  1. Variables window内で変数を定義します。
  2. データの受け渡しを行うコードモジュール内のValue欄に1で定義した変数名を記載します。
TestStand使用方法

デバッグ方法 Watch View

TestStand実行中に一時停止を行い、Watch View内に確認したい変数をドラッグアンドドロップすると変数内のデータが確認可能。

デバッグ方法 Watch View