NI-DCPower 上級シーケンスプロティの注意点

NI-DCPowerドライバを使用したLabVIEWプログラミングの注意点

LabVIEWで、NI-DCPowerドライバを使用したプログラム作成時の注意点を記載します。

動作確認にはNI PXIe-4163を使用しました。

プロパティの名称違い

以下の部分について、プロパティの設定名称が実際の動作と違いますので注意してください。

上級シーケンスプロパティ

「ソース→DC電圧→電圧制限」は、実際は「ソース→DC電圧→電流制限」で動いていました。

測定トリガのプロパティ

「測定トリガ」に使用するchに対して、以下の「上級シーケンスプロパティ」を使用するとエラーとなりますので注意して下さい。

  • 「測定→測定レコード長」
  • 「測定→アパーチャ遅延」
測定トリガのプロパティ

コミットVI前に電圧/電流設定不可

複数チャンネルを同期して動作させるシーケンスを作成したとき、最後にまとめてコミットする形を取ると、「niDCPower複数の値をフェッチ VI」で、フェッチされた測定値が、正しくない値になります。1チャンネルずつコミットしてください。

コミットVI前に電圧/電流設定不可

ソース遅延と測定タイミングの同時実行不可

「niDCPowerプロパティノード」にて、「ソース遅延」や「測定タイミング」、「測定レコード長有限?」などを設定することが出来ますが、ソース遅延を同じタイミングで行うとエラーになりますので注意してください。

ソース遅延と測定タイミングの同時実行不可

トリガやイベント発生を各チャンネルに設定するタイミングですと、エラーが発生しません。

測定トリガ使用チャンネルに「測定レコード長有限?」の設定非推奨

測定トリガ側のチャンネルは、「測定レコード長」が不明なため、「測定レコード長有限?」をFasleに使用と思いますが、True,False、どちらを設定しても、 プロパティノードの「バックログのフェッチ」を使用した場合、予定規模より多い数値が出力されます。

測定トリガ使用チャンネルに「測定レコード長有限?」の設定非推奨

測定トリガ使用チャンネルに「測定レコード長」と「アパーチャ遅延」の登録推奨

「niDCPower上級シーケンスを作成 VI」では、設定するとエラーになるため外しましたが、実際に登録しないと「測定レコード長」に依存しますが、「測定完了イベント遅延」を数秒に変更しないと、「niDCPower複数の値をフェッチ VI」で、フェッチされた測定ポイント数が、合わなくなります。

登録されることで、「測定完了イベント遅延」を0秒にしても問題なく測定ポイント数が合うようになります。

「レコードのデルタ時間を測定」はコミット前エラー

プロパティノードの「レコードのデルタ時間を測定」について、コミットした後に実行しないと測定できないので注意してください。

「レコードのデルタ時間を測定」は、コミット後でないとエラーになる