DAQ-9600 データ集録システムのLabVIEW紹介
DAQ-9600シリーズは、高精度デジタルマルチメータとモジュール構成により、幅広い測定ニーズに対応するデータ収集システムです。
本ページでは、DAQ-9600をLabVIEWプログラムによってデータ集録する例をご紹介します。
DAQ-9600シリーズ
株式会社テクシオ・テクノロジー DAQ-9600シリーズ https://www.texio.co.jp/product/detail/191

株式会社テクシオ・テクノロジーのDAQ-9600シリーズは、最大3つのモジュールを搭載可能なデータ収集システムであり、内蔵の高精度デジタルマルチメータを中心に、多様な測定を実現します。
モジュールの組み合わせにより、電圧・電流・抵抗・温度など最大14種類の測定に対応し、複雑な計測システムをコンパクトに構築できます。
プラグイン・スキャン・モジュール
- DAQ-900:20ch マルチプレクサ 半導体リレー
- DAQ-901:20ch マルチプレクサ + 2ch電流用
- DAQ-903:40ch シングルエンドマルチプレクサ
- DAQ-904:4 × 8 マトリクス
- DAQ-907:マルチファンクション・モジュール 16bit DIO,29bitカウンタ,2ch 18bit DAC
- DAQ-908:20ch アクチュエータ / 汎用スイッチ
- DAQ-909:8ch HVマルチプレクサ + 2ch電流用
LabVIEWドライバのインストール
必要ソフトウェア
LabVIEWドライバを使用するために、以下のソフトウェアを事前にインストールします。
- LabVIEW開発環境 2015以降
- NI-VISA(計測器通信ドライバ)
ドライバのダウンロード
DAQ-9600のLabVIEWドライバは、株式会社テクシオ・テクノロジーのWEBページからダウンロードすることができます。
株式会社テクシオ・テクノロジー DAQ-9600シリーズ https://www.texio.co.jp/product/detail/191
「ダウンロード」のタブで表示されるドライバ「DAQ-9600向けLabVIEW2015用ドライバ」をクリックしてダウンロードしてください。
ダウンロードした「DAQ9600_LV2015_20240410.zip」を解凍してください。
ドライバのインストール
解凍した「GWInstek DAQ9600」フォルダを使用するLabVIEWがインストールされているフォルダの「instr.lib」にコピーしてください。
例:LabVIEW2026 32bit 日本語版 の場合
C:\Program Files (x86)\National Instruments\LabVIEW 2026\instr.lib\
LabVIEWを起動して、関数パレットを開くと「計測器I/O」→「計測器ドライバ」に「GWInstek DAQ9600」が表示されます。

LabVIEWドライバ使用例
ハードウェア準備
モジュール準備
モジュールを準備します。今回はDAQ-901を使用します。
DAQ-901に配線します。チャンネル101の+-に導線を接続します。

DAQ901をDAQ-9600に挿入します。

測定対象に接続します。

DAQ-9600の電源をONにします。
PCと接続
DAQ-9600本体とPCを接続します。
接続方法
- USB
- LAN(TCP/IP)
今回はUSBで接続します
VISAがインストールされていれば、自動的に認識します。
接続確認
LabVIEW、または、NI MAXで機器認識を確認します。

認識されていれば、VISAリソース名が表示されます。
- USBの場合、COMxxなど
- LANの場合、TCPIP::192.168.xxx.xxx::INSTRなど
テストパネルで、「*IDN?」を送信/受信すれば、応答を確認できます。
サンプルVIの実行
ドライバに含まれるサンプルプログラムを使用して動作確認が可能です。
今回は、Examplesフォルダにある「DAQ Simple Scan.vi」を使用します。
LabVIEW2026の場合「C:\Program Files (x86)\National Instruments\LabVIEW 2026\instr.lib\GWInstek DAQ9600\Examples」にあります。
または、VI Tree.viのブロックダイアグラムから選択することもできます。

DAQ Simple Scan.vi


電圧値測定
- [VISA resource name]にVISAリソース名を入力します。
▼を押すと選択可能なリソース名が表示されます。 - [Channel List(“”)]に、チャンネル[101]を入力します。
複数のチャンネルを測定する場合は「,」で区切ります。例:[101,102] - [Function (0: DC Volts)]で「DC Voltage」を選択します。
- VI実行ボタンを押します。
実行すると、[Output String]、[Output Number Array]に取得した電圧値が表示されます。

抵抗値測定
[Function (0: DC Volts)]で「2-Wire Resistance」を選択して実行すると、抵抗値を測定できます。

プログラム例
DAQ-9600のドライバを使用することで、様々なLabVIEWプログラムを開発することができます。
温度測定
温度測定のプログラム例を紹介します。
今回は、DAQ901とK熱電対を使用します。

プログラム例1
「DAQ Simple Scan.vi」を基に温度測定のプログラムを作成します。
- 波形チャートグラフを設置
- 「Function」を「Read Measurement(Simple).vi」からの制御器に変更
- 「Read Measurement(Simple).vi」から「Thermocouple Sensor Type (0: J)」の制御器を設置
- 「Read Measurement(Simple).vi」の部分にWhileループで作成
- Whileループに停止ボタンを「待機 Wait」関数を設置
「Thermocouple Sensor Type (0: J)」で「K」を選択して、VIを実行するとK熱電対から取得した温度値を表示します。


プログラム例2
DAQ-9600に表示されているモニタのデータを取得するプログラム例を紹介します。

プログラムフロー
- Initialize.vi:DAQ-9600との通信を接続します。(チャンネルは1chのみ入力します)
- Configure Measurement(Simple).vi:測定の設定を行います。
- Configure NPLC.vi:測定サイクルを設定します。
- Configure Monitor.vi:DAQ-9600のモニタ設定を行います。
- Read Monitor Data.vi:DAQ-9600のモニタのデータを取得します。
- Close.vi:DAQ-9600との通信を閉じます。


モニタのデータを連続で取得して、画面表示することができます。
まとめ
DAQ-9600シリーズとモジュール、LabVIEWを組み合わせることで、柔軟かつ高精度なデータ収集システムを構築できます。
多チャネル測定・高速スキャン・ソフトウェア制御を活かし、幅広い計測用途に対応可能です。
また、LabVIEWドライバを活用することで、DAQ-9600シリーズを用いたデータ収集システムを短期間で構築できます。
