プログラミングコース01 ーイチから始めるLabVIEWプログラミングー

プログラミングの実践

STEP1:LabVIEWを起動しましょう

すべてのプログラムからLabVIEWを起動します。

LabVIEWが開いたら、「ファイル」から「新規VI」を選択。

すると下図のようなパレットが表示されます。

ブロックダイアグラム:データの流れ(プログラム)を描写します。

フロントパネル:操作画面を作成します。


STEP2:制御器パレットと関数パレット

制御器パレット(フロントパネルで使用)

フロントパネルにこの中の部品を置いて操作画面を作成します。

関数パレット

ブロックダイアグラムにこの中の部品を置いてデータの流れを描写します。

ツールパレットの説明


STEP3:VIを作成してみましょう

フロントパネルにダイアルとタンクを配置します。

ブロックダイアグラムに乱数と積を追加で配置し、ダイアルと掛け算した結果をタンクに表示させるプログラムをを作成しましょう。

ダイアルが制御器(データを送る側)、タンクが表示器(データを表示する側)となります。制御器は太線で表示されます。


STEP4:VIを実行してみましょう

①の実行ボタンでプログラムを一回実行しましょう。


STEP5:VIをファイル保存してみましょう

ファイルから「別名で保存」を選択し、名前を付けて保存します。


STEP6:ストラクチャ(Forループ)を使用してみましょう

Forループは、中に記述されたプログラムを指定された回数だけ繰り返し実行します。

①回数端子[N]に5を接続し、繰り返し端子[i]の値を確認してみましょう。1回目のループは、[i]=0です。

強制ドットについて

強制ドットは異なるデータタイプに変換されることを意味しているので、データタイプを合わせて、強制ドットをなくすようにしてください。

②シフトレジスタを使用して計算結果をループ内で保持するプログラムを作成してみましょう。下図のプログラムを改造し、1~10を足して55を得るプログラムを作成してみましょう。

シフトレジスタについて

シフトレジスタは実行時に得られた値をその後のループ実行時まで保持する機能です。ループの右側を右クリックして作成します。


STEP7:ストラクチャ(Whileループ)を使用してみましょう

Whileループは、中に記述されたプログラムを条件端子の条件が成立するまで繰り返し行います。

①Whileループを使用して乱数を波形チャートに表示するプログラムを作成してみましょう。条件端子を右クリックして制御器(停止ボタン)を作成し、ループが停止することを確認してください。

待機関数について

待機関数はミリ秒単位で指定します。上図の場合、待機関数を入れて波形チャートが高速で描写されるのを防いでいます。

②Forループと同様にシフトレジスタを使用して、1~10までを加算しながら波形チャートに表示して停止するプログラムを作成してみましょう。停止ボタンは不要となります。

次のミリ秒まで待機について

次のミリ秒まで待機は、指定されたミリ秒倍数になるまで待機します。最初のループは周期が短くなる可能性があります。


STEP8:ストラクチャ(Case)を使用してみましょう

Caseは、入力条件に応じたプログラムを実行します。ブール、整数、文字列、列挙体を入力端子に接続できます。

①Caseを使用してブールのON/OFFに応じた処理が実行されることを確認してください。下図では、ブール=Trueの時に足し算、ブール=Falseの時に掛け算が実行されます。

Trueの時
Falseの時

デフォルトについて

Caseを使用する場合、範囲外の値を処理するデフォルトのCaseをどこかのCaseに指定してください。

②列挙体を使用して列挙体の選択に応じた処理が実行されることを確認してください。下図では、足し算、引き算、掛け算が選択できる列挙体を作成しています。

列挙体の例

列挙体について

列挙体は、整数と文字列を関連付けたもので列挙体を表示する場合はその値に関連付けられた数値ではなく、文字列が表示されます。


STEP9:ストラクチャ(シーケンス)を使用してみましょう

シーケンスはダイアグラムを順次実行します。フラットシーケンスとスタックシーケンスの2つがあります。

①フラットシーケンスは左から右へ実行されます。

シーケンスの使用について

特にシーケンスを使用しなくてもよい場合には、できるだけシーケンスを使用しないでプログラムを作成するように心がけてください。多用するとプログラム全体を理解することが難しくなってきます。

シーケンスフレームの追加・削除について

シーケンスのフレームは、任意の場所で追加・削除が可能です。追加・削除したいフレームの枠の部分でマウスを右クリックし、メニューを表示・選択して実行します。

②スタックシーケンスは番号順に実行されます。

スタックシーケンスでシーケンスローカルを使用した下図のプログラムを作成して動作を確認しましょう。

シーケンスローカルについて

シーケンスローカルは、スタックシーケンスの任意のフレームで追加・削除が可能です。フレームの枠の部分でマウスを右クリックし、メニューを表示して作成します。


STEP10:配列データ(1次元を操作してみましょう)

0から100までの範囲で乱数を50個発生させて配列に表示させてみましょう。


STEP11:配列データ(2次元)を操作してみましょう

0から100までの範囲で乱数を5個発生させる処理を5回繰り返して2次元配列に表示させてみましょう。

ポイントのまとめ

  1. 操作画面を作成するフロントパネルとデータの流れをプログラミングするブロックダイアグラムの2つが存在する
  2. フロントパネルは制御器パレットから部品を選択し、ブロックダイアグラムは関数パレットから部品を選択してVIを作成する
  3. ツールパレットでオブジェクトの配置、サイズ変更、配線、色付け、テキスト編集を行う
  4. オブジェクトには制御器(データを生成する側)と表示器(データを表示する側)が存在する
  5. ForループとWhileループにはシフトレジスタというループ内で値を保持する機能が存在する
  6. 配列の操作は、指標を指定してデータの取り出し、入れ替え、削除を行う。

動画

「プログラミングコース01 イチから始めるLabVIEWプログラミング」の動画をYouTubeで見ることが出来ます。

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