Nigel AIの活用(温度測定)

Nigel™ AI(ナイジェルAI)は、NI(National Instruments)が提供する、テスト・計測分野に特化したAIアドバイザです。
LabVIEWやTestStandなどのNIソフトウェアに統合されており、開発・テスト・データ分析の各工程で、エンジニアの業務をリアルタイムに支援します。
今回は、Nigel AIを活用した計測システムの開発を紹介します。
例:LabVIEW初心者がNigelと一緒にDAQデータロガーのプログラムを作成します。
Nigel AI 使用例
Nigelに質問
チャット欄に自然な言葉で質問を入力します。
Nigelの回答

素晴らしいプロジェクトですね!LabVIEWでUSB接続のDAQ(データ収集装置)を使って温度を1秒ごとに測定し、CSVファイルに保存するデータロガーを作る流れを整理します。
構成イメージ
- DAQデバイス:温度センサ(例:熱電対)を接続
- LabVIEWプログラム:DAQmx APIを使用
- 測定周期:1秒ごと
- 保存形式:CSVファイル
実装手順
1. DAQmxタスクの作成
- DAQアシスタント(DAQ Assistant)を使うと簡単ですが、プログラム的に構成する場合は「DAQmx Create Channel」→「DAQmx Start Task」→「DAQmx Read」→「DAQmx Stop Task」→「DAQmx Clear Task」を使います。
- 温度センサの種類(熱電対、RTDなど)とチャンネルを指定。
2. ループ処理
- WhileループまたはForループで1秒ごとに測定。
- 「Wait (ms)」関数で1,000msの遅延を挿入。
3. データの保存
- 「Write To Text File」や「Write To Spreadsheet File」VIを使ってCSV形式で保存。
- 1行ごとに「日時,温度値」を記録。
サンプル構成図(テキスト)
| ステップ | 主なVI/関数 | ポイント |
|---|---|---|
| DAQmxタスク作成 | DAQmx Create Channel | 温度センサの種類とチャンネル指定 |
| タスク開始 | DAQmx Start Task | 測定開始 |
| ループ | While Loop | 1秒ごとに測定 |
| 測定 | DAQmx Read | 温度値取得 |
| 時刻取得 | Get Date/Time String | 測定日時を取得 |
| CSV保存 | Write To Spreadsheet File | データを追記保存 |
| タスク停止 | DAQmx Stop Task | 測定終了 |
| タスククリア | DAQmx Clear Task | リソース解放 |
よくあるミス
- DAQmxタスクをループ外で作成・開始し、ループ内でReadだけ行うこと(タスクの再作成は不要)。
- ファイル保存時に「Append to File」オプションを忘れると、毎回上書きされてしまう。
- センサの種類や接続方法の設定ミス(例:熱電対の種類や冷接点補償)。
参考リンク・検索方法
LabVIEWの「Search with Nigel」バーで「DAQmx 温度 ロギング」「Write To Spreadsheet File」などで検索すると、サンプルやテンプレートが見つかります。
追加質問
- 使用する温度センサの種類(熱電対、RTDなど)は?
- DAQデバイスの型番は?
- 測定データに日時を含めたいですか?
これらが分かれば、より具体的なサンプルや配線図を案内できます。
ご希望のセンサやデバイス型番が分かれば、ピン配線や設定方法も案内できます。どのセンサ・DAQをお使いですか?
DAQデータロガー作成
データロガーデバイスの設定
温度測定を行うNI DAQのデバイスについてNigelに質問して設定します。
Nigelは、
- 測定タイプ
- 熱電対種類
- 温度単位
を順番に説明してくれました。

LabVIEWプログラム作成
Nigelの回答を参考にLabVIEWプログラムの作成を行います。
「Nigelの回答」の説明通りにプログラミングを進め、無事に温度データを取得することができました。


デバッグ・機能追加
基本の温度測定ができることを確認した後、プログラムのデバッグと、機能追加に挑戦します。
Nigelへ次々と質問しました。
NigelはWaveform Chartの利用を提案しました。
NigelはWaveform Chartの利用を提案しました。
CSV保存でトラブル発生
Nigelは、
- ファイルを毎回新規作成している
- 追記モードが必要
- ファイルオープン位置を見直す
と原因候補を提示しました。


こうして、Nigelを活用することで、LabVIEWプログラムを着実に作成することができます。
Nigel AIで、全てが作ってくれるわけではありませんが、「いつでも質問できるLabVIEWの先生」としてLabVIEWプログラムの学習スピードは大きく向上します。
- 分からない用語を教えてくれる
- エラー原因を一緒に考えてくれる
- サンプル構成を提案してくれる
Nigel AIを活用することで、試験・計測システム開発に新しい時代を始めることができます。
