比較関数 LabVIEW

LabVIEW基本講座5-7

LabVIEWの比較関数を説明します。比較関数は、比較演算(><大小、=等しい)、条件判定を行い、ブール値、文字列、数値、配列、クラスタを比較てTRUE(真)/FALSE(偽)を出力します。

LabVIEW比較関数

比較関数一覧

比較関数は、上の入力がx、下の入力がy。ブール(TRUE/FALSE)はTRUEの場合、ブールがON(点灯)します。

等しい?

入力xが入力yと等しい場合、TRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[1] = 数値[1] → TRUE(真)

等しい?

等しくない?

入力xが入力yと等しくない場合、TRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[1] ≠ 数値[1] → FALSE(偽)

等しくない?

大きい?

入力xが入力yより大きい場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[2] > 数値[1] → TRUE(真)

大きい?

小さい?

入力xが入力yより小さい場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[2] < 数値[1] → FALSE(偽)

小さい?

以上?

入力xが入力y以上の場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[2] >= 数値[1] → TRUE(真)

以上?

以下?

入力xが入力y以下の場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[1] <= 数値[1] → TRUE(真)

以下?

0に等しい?

入力xが0と等しい場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[0] = 0 → TRUE(真)

0に等しい?

0に等しくない?

入力xが0でない場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[0] ≠ 0 → FALSE(偽)

0に等しくない?

0より小さい?

入力xが0より小さい場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[1] > 0 → TRUE(真)

0より小さい?

0より大きい?

入力xが0より大きい場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[0] < 0 → FALSE(偽)

0より大きい?

0以下?

入力xが0以下の場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[1] >= 0 → TRUE(真)

0以下?

0以上?

入力xが0以上の場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[0] <= 0 → TRUE(真)

0以上?

選択

入力sがTRUE(真)の場合、入力t(上の値)を出力します。入力sがFALSE(偽)の場合、入力f(下の値)を出力します。

例:入力tが文字列[OK]、 入力fが文字列[NG]、入力sがTRUEの場合 → 文字列[OK]が出力される

選択

最大最小

入力xと入力yを比較し、大きい方の値を上の出力端子に、小さい方の値を下の出力端子に出力します。

例:配列[1,2]、 配列[2,1]を入力した場合 → 最大(上)に配列[2,2]、最小(下)に 配列[1,1]が出力される

最大最小

範囲内と強制

入力xが上限入力と下限入力で指定された範囲内か判断して、範囲内の値に強制して出力します。
入力した値の上限値/下限値を範囲内の値として含めるか含めないか選択できます。含めるの場合、同じ値で範囲内にTRUEが出力、含めないの場合、同じ値で範囲内にFALSEが出力されます。

例:上限[10]、 下限[0]で数値[100]を入力した場合 → 強制(上)に数値[10]、範囲内?(下)にFALSE(偽)が出力される

範囲内と強制

非数/無効パス/非Refnum?

数値/パス/refnumが非数 (NaN)、<無効パス>、または非refnumの場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[NaN] = (非数/無効パス/非Refnum?) → TRUE(真)

非数/無効パス/非Refnum?

非数日(Nan、Null)は存在しない値と示されます。他の関数で演算した場合は、FALSE(偽)となります。

空の配列?

入力配列が空の場合TRUE(真)を出力します。それ以外の場合は、この関数はFALSE(偽)を出力します。

例:データがない空の配列[] = (空?) → TRUE(真)

空の配列?

空白?

文字が、空白、タブ、改行などの空白文字の場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合は、この関数はFALSE(偽)を出力します。

例:文字列[空白(スペース)] = (空?) → TRUE(真)

空白?

注意
空白?は半角スペースに対応しています。全角のスペースには対応しておらず、日本語文でスペースがあってもFALSE(偽)が出力されます。

10進数?

文字が0~9の10進数字を表す場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合は、この関数はFALSE(偽)を出力します。

例:文字列[10] = (10進数?) → TRUE(真)

10進数?

16進数?

文字が0~9、A~F、a~fの16進数字を表す場合はTRUE(真)を出力しますそれ以外の場合は、この関数はFALSE(偽)を出力します。

例:文字列[A] = (16進数?) → TRUE(真)

16進数?

8進数?

文字が0~7の8進数字を表す場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合は、この関数はFALSE(偽)を出力します。

例:文字列[8] = (8進数?) → FALSE(偽) 8進数は8で繰り上がるので8の表記はないため

8進数?

印刷可能?

文字が印刷可能なASCII文字の場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合は、この関数はFALSE(偽)を出力します。

印刷できない文字は、機種依存文字:①㈱、記号:☎、♡などになります。

例:文字列[①] = (印刷可能?) → FALSE(偽) ①は機種依存文字の為

印刷可能?

空の文字列/パス?

空の文字列または空のパスの場合はTRUE(真)を出力します。それ以外の場合は、この関数はFALSE(偽)を出力します。

例:文字列[タブ] = (空の文字列/パス?) → TRUE(真)

空の文字列/パス?

文字クラス

文字のクラス番号を出力します。

[クラス番号対応表]
0:拡張文字 (コード128~255)
1:非表示ASCII文字 (コード0~31、ただし、9~13を除く)
2:空白文字―空白、タブ、復帰、改ページ、改行、および、垂直タブ (それぞれ順番に、コード32、9、13、12、10、および11)
3:0~9の桁数
4:A~Zの大文字
5:a~zの小文字
6:英数字以外のすべての印刷可能なASCII文字

例:文字列[A] = (文字クラス) → 数値[4]

文字クラス

パスであり空でない?

この関数が初めての実行された場合と前回の実行した時の入力値が異なる場合にTRUE(真)を出力します。

例:パス[C:\Users] = (パスであり空でない?) → TRUE(真)

値が変更された?

値が変更された?

パスが<無効パス>以外の値か、空のパスである場合にTRUE(真)を出力します。それ以外の場合はFALSE(偽)を出力します。

例:数値[1] = (値が変更された?) → 1回目はTRUE(真)、2回目以降はFALSE(偽)

パスであり空でない?
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